【ブログ】朗読を聴いてきました(飯島みずき)
先日、朗読のステージを鑑賞する機会がありました。
ある小説を、複数名の声のプロフェッショナルが舞台上、横並びで椅子に座り朗読するステージだったのですが、いつも自分で本を開いて小説を読む時とは異なり、小説の登場人物1人1人によりリアリティが生まれ、演技がついている訳でもなく、芝居や演劇の舞台では無いのにも関わらず、声からイメージがどんどんと膨らむ感覚でした。
小説自体の言葉のエネルギーだけではなく、朗読する人の声のエネルギーがとても強く感じられて、感激しました。
1つの文章をどのように扱うか、呼吸や間の取り方はどうするか、読む際の声の強弱やテンポをどうするか、同じ文章でも読み手が変われば印象が大きく変わるんだろうなあ、ととても興味惹かれる時間でした。
そのステージを見ながら、これは音楽も同じだなあ、と感じました。
楽譜に書かれた音を正しく並べるだけではなく、弾き始めはどんな呼吸が必要か、どのように1つのフレーズを歌うか、どこへ向かって進んでいくのか、どこに音の句読点がつくか…同じ曲でも人それぞれどのように弾くかによって、演奏が変化していきます。
朗読では「言葉」「声」を通して物語を伝えますが、ピアノは「音」を通して物語を伝えます。
表現する手段は違っても、「伝える」という想いは同じなのだと感じました。
説得力のあるステージには何が必要か。
自己表現のヒントと、心を豊かにする小さな欠片を1つ、見つけられた日でした。
飯島 みずき
