【ブログ】グランドピアノの秘密〜美しい音色の裏側にある仕組み〜(及川菜乃)
グランドピアノって、見た目からして優雅で上品でカッコいいですよね。
しかし、その美しい音の裏側には、意外と知られていない「秘密」がたくさん隠されています。
まず大きな特徴は、弦が“横に”張られていること。アップライトピアノは縦に弦がありますが、グランドピアノは水平に張られていて、ハンマーが下から上に弾くように動きます。この構造が、あの伸びやかで豊かな音を生んでいるのです。
さらに、鍵盤の下では「アクション機構」と呼ばれる細かいパーツたちが大活躍。実はグランドピアノって、1台に約8,000個もの部品が使われていると言われています。だからこそ、タッチの違いが繊細に音に反映されて、まるで感情まで伝わるような演奏ができるようになっているのです。
そして忘れてはいけないのが「響板(きょうばん)」。弦の振動を共鳴させて、ホール全体に音を響かせる重要な役割を持っています。この板があるからこそ、グランドピアノの音は遠くまでしっかり届くようになっています。
一見シンプルに見えるけれど、中身は超精密。
発表会に向けて、色んな角度からピアノについて理解を深めてみることも面白いと思います。
及川 菜乃